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うちの燻製も、人づてで徐々に知られてきたんですが、私が動き回るだけでは思うように広がらない。かといって、郵便やダイレクトメールをやみくもに送っても反応は少ない。限界を感じて、もっといい方法はないかと考えるようになりました。
中学時代の同級生でもある山市喜雅くん(ソーゴー専務)に何年も前からからコンピュータを勧められ、昨年五月にようやくマッキントッシュを買いました。これをきっかけにコペルニクス的大転換が起きたんです。
実は、パソコンのことはよく分からなかったんですよ。買うときもワープロの代わりになりゃいいかなという程度で。チラシも作れるぞ、インターネットで商品を発表できるぞといわれて、なるほどと気付きました。
うちのホームページを作ってくれたのも山市くんです。これがやたら評判がいい。ある会社からは「ああいうホームページなら製品にもこだわっているはず」と取扱いを求める電話がかかってきたほどです。外部に発信するという、うちの足りない部分を補ってくれました。
とにかく、業者は情報探しにインターネットを活用してますね。昨年秋に全国雑誌の「ウッディライフ」(山と渓谷社)がうちを初めて取り上げてくれたんですが、これもホームページがきっかけでした。
この春には、警備会社のセコムが自社の得意先に配る通販カタログ「セコムの食」にも取り上げてもらいました。オールカラーで15万部。それだけの人にうちの燻製を知ってもらえた。テレビほどの効果はないにしろ、私にとってはすごいことです。夢をもらいました。
それから、逆にセコムに山市くんを紹介したら、会員専用「スーパーターミナル」のホームページを山市くんが作ることになったんですよ。おもしろいよね。
インターネットを使うようになってから、加速度的に知り合いや商品を扱いたいという依頼が増えました。狭い分野の営業じゃなくて、インターネットがいろんな業種を取り持って「人間ネット」ができた感じですね。
(第4回1999.04.30)
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